美少女ゲーかと思いきやロボットゲー、アイアンサーガの感想
普段スマホゲームはほとんどプレイせず、もっぱらPCゲーマーなのだが、やっぱり女の子とわちゃわちゃしたいということでappストアで片っ端から入れたり抜いたりを繰り返し、アイアンサーガというゲームを入れてみたらハマったので、プレイ開始から数日、無事ブログ開設へと至った次第です。
あまりにも気が早いですが、書かないわけにもいかず、勢いに任せて色々と書きたいと思います。
本作は中国にあるスタジオのGAME DUCHYが開発したゲームで、開発期間6年というのが宣伝文句に使われていますが、実際はスタジオとして初めての本格的な作品だったので、他のゲームの製作にもおされて時間が掛かってしまったとのこと。
とはいえクオリティは十二分あり、エロかわいい美少女とクソかっこいいロボットに加え開発者の趣味が色々とてんこ盛りになった結果、なんかよくわかんないけど面白すぎるゲームに仕上がっています。
で、どんなゲーム?
美少女、ロボット、戦略とか単語を並べるとよくありそうな感じに聞こえますが、やってみるとなかなかどうして工夫が凝らされています。
編成画面で機体をセッティングして戦闘を行い、手に入れたコイン(やその他もろもろ)でパーツやキャラクターを強化し、次の戦闘へ、というのが基本的な流れなのですが、こう単調に言い切ってしまうのが惜しいほど色々な要素が間に入ってきます。
まずキャラクターの獲得方法からして独特です。普通であればガチャで引くだけなので、特に言うことはないのですが、このゲームはバーでキャラクターにお酒をおごり、好感度を獲得することでキャラクターを勧誘していきます。
いやちょっと待てバーってなんやねんという感じですが、バーです。一定時間でキャラクターが入れかわるので、欲しいキャラに飲ませまくってべろべろにして連れ込むわけです。主人公は基本女たらしです。
キャラガチャも一応ないことはないのですが、確率が低すぎてほとんど意味をなしません。
お酒はビールまたはワインがあり、ビールはコインでおごることがき、ワインはダイヤを使う必要があります。
ワインのほうが好感度を上げやすいのですが、コインは戦闘で手に入るので、時間さえ掛ければ全キャラ無課金解放もできてしまうわけです。
この仕様がすでにおかしいでしょう? 普通ならキャラクターを目当てにガチャを引かせるはずです。
しかし、このゲームにおいてはキャラクターの地位がとことん低い。
そもそも、プレイして最初に、全てのキャラクターの中から気に入った子を三人選ぶことができ、選んだキャラクターには好感度がプラスされて勧誘しやすくなるんですが、当然そこで全キャラ表示されるため、ゲーム開始一分で全キャラ確認できます。
出オチです。
ちなみにさっきからキャラクターと言ってますがほとんど女の子です。
野郎が数人確認できるのですが、圧倒的劣性遺伝過ぎて悲しくなります。
キャラの代わりに、ガチャでは機体を引くことになります。機体も個性があって申し分ないのですが、胸元がワイドすぎる眼帯娘とかロリ教皇様とかに比べるとどうしても弱い。
なぜキャラガチャを全面に押し出さなかったのでしょうか?僕なりの考えはありますが、とりあえず内容の紹介を進めましょう。
古臭くも新しい戦闘シーン
戦闘画面は見降ろし式のシューティングゲームのようで、一見してひと昔前のゲームみたい、しかも操作はスキルの使用と機体を多少動かせるだけで、基本的に放置して見ているだけ。
にも関わらず面白いと感じてしまうのは、AIがよくできているからでしょう。
あちこちで入り乱れて敵機を処理していく様は、見ていて純粋に楽しい。近接系の機体はダッシュで一気に近づいたり、遠距離が得意な機体は間合いを取ったりと、“戦っている感”が伝わってきます。
スマホの操作性でアクションゲームをやるとどうしても満足できない僕のようなゲーマーも、これならストレスもなく戦闘の動向を見ながら、次の編成を考えて楽しめます。
むしろやたらコマンドを入力して操作を忙しくしたり、または試合を止めたりするより、こういった仕様のほうがスマホに合うんでしょう。(たまにうろうろしてるだけの子がいるのも一興)
しかも要所ではプレイヤーの力量が試されます。
AIは優秀ですが所詮AIなのでベストの決断はできません。ここぞというときにスキルを撃ったり、能力に合わせて位置を調節してあげることが強敵との勝負を分けます。
基本放置ながらガチプレイもたまに起こる、スマホゲーの特性をとらえたシステムではないでしょうか。
雑多で入り組んだ、だけどSF感のある機体編成
さらに工夫のしどころは編成にもあります。
というかこっちがメインです。
機体にはパーツを取り付けることができ、色々な効果が得られるので、ここで敵の編成や武器によってメタを組んでいくことで有利に立ちます。
しかし、取り付け可能な部位は6個ある上に、ペットもいて、なおかつ機体自体もフレーム特性と特殊能力を何個も持ち、しかもキャラクターにアクティブスキルと3つのパッシブスキルがありと、かなりごちゃごちゃしています。
最初はよくわからず適当に装備するのですが、やり進めていくと無駄な箇所は一つもありません。
あっちとこっちの装備を入れ替えたり、あっちの機体にこっちのキャラを乗せたりと進めていくほど幅が増してきて、この辺は所謂やり込み派もやりごたえがあるのではないでしょうか。
キャラにあった編成を思いついて、勝てなかった敵を蹴散らした時の爽快感は抜群です。
良いストーリーと最高の音楽
ストーリーもいいのですが音楽が最高です。これは聴いてくださいとしか言いようがないのですが、最高なので聴いてください。
僕はロックファンなので似たような属性の人には特におすすめです。ロビーにいるだけでテンションが上がるというのはなかなかの強みでしょう。
ストーリーはSF戦記物で、僕もまだ途中なのですが、やたらイケメンの主人公があちこちで女の子を落としながら国家間の争いに巻き込まれていきます。
主人公は最初は落とす気満々で行くのに、完全に落としたところで諦めて次の女の子のところに行くのが凄い面白いです。
馬鹿にしてるみたいですが、それぞれの因縁が絡んだうえで事件に発展していくのは読みごたえがあり、恋愛パートを抜きにすれば本格的にSFとして楽しめると思います。
設定がしっかりしている分背景がわかりずらいことが多いのですが、ところどころ解説があったり、ロード画面にストーリーに関連したイラストがでてきてイメージしやすくしてくれたり、戦闘もストーリーに合わせて変化したりと、あちこちに仕掛けがあるので飽きずに読んでいられます。
ハードボイルド風でありながら、最後はやさしさが際立つのも〇。
唯一の問題点として、中国語からの翻訳なのでちょっとおかしなところが出てきますが、情景描写には目を引く部分もあり、この辺は割り引いて考えれば良いでしょう。
PVPとミニゲーム、そして模擬作戦
PVPについては後述もしますが、アリーナが実装されていてこれもまた不思議なシステムです。
なぜってこのゲームのPVP、操作ができません。そういう意味ではPVPではないんですが、機体のセッティングはプレイヤー同士の物です。
PVEでは操作できたのにPVPで操作できないというのも変な話です。
これから操作できるモードが追加されるような気もしますが。
操作できないということ以外はストーリーモードと同じように戦闘が行われます。
そしてミニゲーム。ミニゲームと侮るなかれ、このゲームではミニゲームも大事な要素です。
なぜならミニゲームで良い成績を残すと、メインストーリーで使えるアイテムやコインがもらえるからです。
そしてこのミニゲームもよくできているため、これら単体でも楽しめます。
模擬作戦は機体を一体しか使えない代わりに完全に操作できるようにしたアクションゲームで、報酬はそれほどうまくはないし、時間も食いますが、ハマる人はハマるでしょう。この辺も開発者の“遊び心”が生きています。
可愛すぎる女の子たち
最初に語るべきことをなぜ語らないのか。
いや、くそえろかわいいですよ。
少なくとも僕には刺さりました。
みんな同じような恰好じゃないのも好きです。
前述したようにロード画面でストーリーに合わせたイラストが入るんですが、エロいしストーリーの補完にもなるしエロいし最高です。
でもここまで言及してなかったことも示すように、そこがメインではないということです。
市場視点より、ゲーム視点
ここまで褒めてばかりいますが、問題点もあります。
第一にガチャの分かりにくさです。
説明されてても釈然としなかったかもしれませんが、本来はキャラがガチャの対象となるべきところをそうしなかったことで混乱をきたすプレイヤーがいると思います。
どんなにリアルマネーを持っていてもバーで一日に上げられる好感度には限界があるし、キャラガチャで一点狙いしようとしたら相当の出費を覚悟しなければいけないでしょう(そもそもキャラが出る確率が10%しかない、その他はアイテム)。
強さがキャラ依存なのか機体依存なのかも最初はわからないため、最初の無償十連をキャラガチャにぶちこんで後悔したのは僕だけではないはず。
そもそも言い方は悪いですがガチャを引くためにプレイする人もいる中でキャラを一発で手に入れられないのは、ストレスをためる人がいても不思議ではありません。
開発者サイドとしてもキャラの能力をもっと上げてガチャも普通の仕様にすることもできたでしょう。
しかし、市場的なメリットよりもゲームとしての整合性を重視したのだと思います。
言うまでもなくキャラガチャをつけたほうが良いのはこれまでの数々のゲームで証明されているでしょう。
それでもそうしないのは、キャラを機体に優越させることができないからです。
適当な機体でも強いキャラさえいれば勝てるなら、パーツもへったくれもなくなり、ガチャで良いキャラを引くだけのゲームに化してしまいます。
さらに、キャラガチャをメインにするなら、“はずれ”になる無駄な雑魚キャラを作らなければいけません。それはやはりゲームとしての美しさを下げることになります。
機体なら雑魚いのがいても(パワーショベルとか、いや使ってないけどさ)むしろバリエーションになりますし、Aランクの機体なら育てれば上位の機体にも匹敵する強さにできます。
僕としてはまあそれでもガチャつければ引くんじゃねと思ってしまいますが、ガチャでしかキャラを手に入れられないとなると機体とキャラの組み合わせの妙を楽しむことができなくなってしまうと判断したのではないでしょうか。
と、言っておいてなんだけどね……女の子なら雑魚でもかわいければ愛でれるけど、ただの鉄くずに金を払ったとなるとね……。はぁ……。
そういう意味ではガチャの仕様に憤慨している人の気持ちもわからないではないわけです。
第二にPVPです。
これは問題かどうかは微妙なのですが、このゲームは重課金ゲーであるという意見を結構目にしました。
アリーナで勝つためには良い機体が必要なのは当然ですが、そのためには機体を限界突破しなければならず、Sランク以上の機体では、そのために同型の機体が必要になるのです。
しかし、良い機体になればなるほどそうそう手に入るものではなく、どうしても早く強化したいならガチャを引きまくるしかありません。
よって重課金ゲーであるというわけです。
しかし、考えてみれば、PVPで重課金ゲーになるのは当然の摂理でしょう。
基本無料である以上中身に性能差を出すほかなく、勝ちたいプレイヤーは課金して強いアイテムを手に入れます。
重要なのは課金しなくてもこのゲームの本質を楽しめるということです。
アリーナの順位は気にせずに、じっくりストーリーと女の子を愛でる気持ちでプレイしたほうが、より楽しめることは間違いないです。まあそれでも勝ちたくなるのが人間の性ですが。
第三の問題点はここに書いた全てです。
長文です。
とにかく中身がまとまっていないと思うんですよね。
通貨もコイン、ダイヤ、超合金、トークンとか何種類もあるし、それで買えるものも区分けされてるのかされてないのかわからないし、機体の入手方法に関しても説明してないですがガチャだけではなくて開発とか通貨で買うとかカケラをためて作るとか色々ありすぎます。
遊べるモードも解説したように何個もあり、まだ追加されるそうです。
僕は好きですが、レビューに「訳わかんねー」というコメントが散見されるのは、明らかに そういったところが影響していると思います。
このてんこ盛りさが魅力でもありますが、もっとプレイヤーを誘導することができればライトゲーマーにも優しい作りになるのでないでしょうか。
要するに面白いんだって
あなたがもし機体にパーツをつけたり外したりしてはグフフと下劣な笑い声を出し、変な車みたいのが走り回ってるだけの敵にぼこぼこにされてはキャラを入れ替えて、
ズタボロにしてやるぜ!
とか言って楽しめる人ならこのゲームがあなたのお気に入りリストに加わることは間違いないでしょう。
僕も大して遊んだわけでもなしとりあえず書いてみましたがこれからいろいろ発見があるといいな。
リーゼロッテたん……。